飢えた魂は余計な肉をつけない(リロード)/ホロウ・シカエルボク
静めるための儀式、神聖な行為なのさ、おっと、勘違いするなよ、俺はどんな宗教も信じてはいない、俺が信じているのは神様だけさ、それはしいていえば、教義を行うものでも、奇跡を見せるものでもない、なにか、巨大な、超自然的な意識体のようなものさ、それが俺が感じている神の姿だ、俺は時計を見る、あと数時間もすれば眠らなければならない、この頃やたらくっきりとした夢を見るんだ、もしかしたらそれは、これまでよりも多少身近に死を感じているせいかもしれないね、いや、危ない話じゃないよ、少し危ないレベルにまで体調を崩したことがあったってだけの話さ、なあ、こんなこと言うとどんなふうに思われるのか想像もつかないけれど、死の力っ
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