飢えた魂は余計な肉をつけない(リロード)/ホロウ・シカエルボク
 
のさ、つまりそれは理論でもない、感覚でもない、それらすべてで構成されるべきものなのさ、ただ、同じ言葉を繰り返すなんて愚の骨頂だ、この世界には使いきれないほど言葉が溢れているというのにね、最近俺は思うんだ、言葉は、それによって構成されるフレーズ、文章は、それ自体が書いたやつの人生を語っていなければならないってね、どんなに本を読んでいようが、しかるべきところで学ぼうが、たくさんの語彙があろうが、そいつを自分の言葉として使えないのならまったくどんな意味もありはしないのさ、ただ出来のいいものが出来る、それだけのことさ、いいかい、俺がやりたいのはスノッブな連中の暇潰しとはわけが違う、内奥で咆哮する野性を静め
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