詩の日めくり 二〇一六年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
ルがいて
めっちゃ、恥ずかしかった。
けど、あわてず
悠然として、立ち上がって、笑
自転車をおこして
さっそうと走り帰りました。


二〇一六年三月十八日 「太もも」


きのう話をした青年が言っていたことで
とても興味深いことがあった。
太ももが感じるというのだけれど
小学校の3年のときに
女性の先生が担任だったらしいのだけれど
その先生に放課後に教室に呼び出されて
横に坐るように言われて坐ったら
太ももを、なめられたというのだ。
しかし、一瞬で、帰されたのだという。
しかも、ただ一度だけ。
親には言わなかったらしい。

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