詩の日めくり 二〇一六年三月一日─三十一日/田中宏輔
 
かなあ。
あきれはせんやろうなあ。
どこが違うんやろう?
わからん


二〇一六年三月十三日 「詩の材料」


 チャールズ・ブコウスキーの「詩人の人生なんてのは糞溜めみたいなものなんだよ」(『詩人の人生なんてろくでもない』青野 聰訳)というのと、W・B・イエイツの「完璧であるからこそ傲慢なこれらのイメージは/純粋な精神のなかでそだった。だがその始まりは/何であったか? 屑の山、街路の塵あくた、/古いやかん、こわれたブリキの罐、/古い火のし、古い骨、ぼろ布、銭箱の番をしている/あの口喧しいばいた。おれの梯子(はしご)がなくなったからは/あらゆる梯子が始まる場所に寝そ
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