小学生日記「アナタに伝えたくないこと」/瓜田タカヤ
が、壁に圧殺されそうだという事柄を喋っているのに、
恐怖の表情を少しも見せていなかったから安心したこと」
と同じ事を未だに歌っていると言うことだ。イヤーン!
しかし母性の絶対的愛は偽善であったのだ。
なぜなら小学校4年生の参観日が終わってから、母は蒸発したからだ。
だからこの「武術の風」という詩は、愛情の絶対性を信じたがる僕の
ルークスカイウォーカーが、使ってみて役に立たなかった
廃棄物のパイプのような物なのかもしれない。
しかしこの詩の最後はこう終わる
「僕は狭い部屋で膝を抱え
バカげた妄想の一つを思い描くのだった。」
そう、結局この詩は何も動き
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