詩の日めくり 二〇一六年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
自分がしたことを思い出し、自分がしなかったことも思い出していた。

 いちびる。にびる。さんびる。にびるは、いちびるよりいちびること。さんびるは、にびるよりいちびること。

 鳥の囁く言葉がわかる聖人がいた。動物たちの言葉がわかる王さまがいた。さて、事物の言葉を解する者って、だれかいたっけ?

寝るまえに、ボルヘス詩集を読もう。


二〇一六年二月十一日 「闇の船」


きょうは体調が悪いので、京都詩人会の会合は中止します。

 ご飯を買いにイーオンに。きのう、塾の給料日だったから、上等の寿司でも食べよう。

 きのうブックオフで、サラ・A・ホワイトの『闇の船』を1
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