詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
に出たら
元恋人と偶然再会して
その子のことを言って

そのあと
前恋人の顔を見に行って
今朝の痴漢してくれた男の子のことを再現して
前恋人の股間にぎゅって
触れたら、「何すんねん、やめてや!」
と言われて
いままで
飲んだくれてました、笑。
その子の勇気のあること考えたら
自分がなんて小心者やったんかなって思えて
情けない感じ。
組んでた腕がほどけて
右手の甲が
ぼくの股間に近づいていくとき
なんか映画でも見てるような感じやった。
むかし
学生の子に
通勤電車のなかで
触られたときも
ぼくには勇気がなく
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