詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
忘れてた。
二〇一六年一月十五日 「今朝、通勤電車のなかで、痴漢されて」
ひゃ〜、朝、短髪のかわいい子が目の前にいたのですが
満員状態で
ぎゅっと押されて彼の股間に、ぼくの太ももが触れて
ああ、かわいいなって思ってたら
その男の子
組んでた腕を下ろして
ぼくのあそこんところを
手の甲でなではじめたんで
ひゃ〜
と思って
その子の手の動きを見てたら
京都駅について
その子、下りちゃったんです。
残念。
明日、同じ車両に乗ろうっと。
で
あんまりうれしいから
きょうは
うきうきで
仕事帰りに河原町に出
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