詩の日めくり 二〇一六年一月一日─三十一日/田中宏輔
嘔吐を覗く家
殺意の嘔吐
もし神が嘔吐ならば
あれ?
ゲオルゲの詩に、そんなのがあったような記憶が。
違う。
神が反吐を戻して
それが人間になったんやったかなあ。
それとも逆に
ひとが反吐を戻したら
それが神になったんやったかなあ。
岩波文庫で調べてみよう。
なかった。
でも、見たような記憶が
どなたか知ってたら、教えてちゃぶだい。
ぼくもこれから
いろいろ詩集見て調べてみよう。
持ってるのに、あったような気が。
追記
わたしは神を吐き出した。
これ、ぼくの「陽の埋葬」の詩句でした。
うううん。
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