詩の日めくり 二〇一五年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 

読みにくいけれど、わら
ふんで


二〇一五年十三月二十五日 「神は一度しか死なない。悪魔は何度も死ぬ。」


創世記で
知恵の木の実を食べたことはわかるけど
その味がどうだったのか書いてなかったね
書いてなかったから
味がしなかったとは言えないけれど
どんな味がしたんやろうか
味覚はなかったのかな
知恵の木の実を味わったあとで
味覚を持ったのかな


二〇一五年十三月二十六日 「こんな詩があったら、いいな。」


内容がなく
意味がなく
音も声もなく
形もない詩。

あるいは
内容があり
意味があり

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