詩集1/ナンモナイデス
 

学校へ行きだしても
集団登校になじめず
挙句の果てには
狂言を演じ登校拒否
までやってのけ
一騒動をしでかす
小学生時代はかなりの
問題児の私であった
おかげで成績は無いも
等しい有様だったのだが
作文や詩を書くと
ほめられる事もあった
そんな私でも4年も経つと
慣れとは恐ろしいもので
学校に慣れてしまうと
勝手に違う班に入り
登校するようになる
母の付き添いもいつしか
要らなくなった…


母は現在八十半ば
盲目で
股関節脱臼で片足が不自由
認知症が爆発する時もある
それでもいたって元気で
よく食べて
大きなウンコも出す
介護ベッドの手
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