詩の日めくり 二〇一五年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
。ときたま、楽しいときがあったり、うれしいこともあったり、よいこともあるけれど、それに、恥辱や苦難といったものにも意義はあるのだけれど。


二〇一五年八月六日 「夢は」


 オレンジ味のタバコを吸う夢を見た。ただそれだけの短い夢だった。また、べつの夢で、二本の長い棒を使って、池の中をひょいひょい移動する夢を見た。竹馬っていうのかな。でも、ものすごく長い棒で、身長の何倍もあって、ぐいんぐいんしなって、顔が水面にくっつきそうになるくらい曲がるんだよね。高校生くらいのぼくだった。身体が体重がないみたいに軽くって、その棒を使って、動きまくって、きれいな景色のなかを移動していた。ぼくの勤め先
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