詩の日めくり 二〇一五年八月一日─三十一日/田中宏輔
まま最後まで読んでしまった。終わりのほうで、「代用コーヒー」が出てくる。代用ミルクというものを知っているひとなんて、ぼくの世代が最後だと思う。ぼくが小学校1年生のときに給食で出た脱脂粉乳のことである。黄色いアルミの皿に、あたためた状態で出てきたんじゃなかったかな。まずくて飲めたものではなかったが、京都市では、その年で脱脂粉乳の給食での配給が終了したのだった。それから壜牛乳になり、数年後に正四面体の紙パック入り牛乳になったのだった。あと、栄養不足を補うために、小学校の4年くらいまで、肝油ドロップを配ってた。いまでいうところのグミのようなものかな。世代共通の思い出も書き残さなくては、と思ってる。
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