No Code/ホロウ・シカエルボク
 
そんなものだったじゃないか?銃が欲しいと思った頃もあった、だけど持たなくて良かったさ、理由なんて言うまでもないよな?本当はあんなもの流通するべきじゃないんだ、表でも裏でもさ、簡単に殺せるものは、その理由すら簡単にしてしまうんだ、そのうちに死ぬことは怖いことじゃなくなるさ、どこかの誰かがその気になれば世界は滅びる、どんなに俺たちがこうしてもがいていてもさ、でも仕方がない、それは役割というものなんだ、誰だって好きで生きているわけじゃない、それが焦燥のゴールなら俺はどんな文句も言うべきではないかもしれない、悲劇も喜劇もきっと自分で招くものだ、そしてみんなそのことを完全に理解しているのに、上手い方へと歩く
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