No Code/ホロウ・シカエルボク
 
かが駆けずり回ってる、俺の身体のバランスを崩している、叫んでもどうにもならない、イラついても、なにかを破壊しても、そんなことじゃもう鎮めることは出来ないんだ、もっと絶対的ななにか、決定的な一発みたいなもの、気分を変える、流れを変える、景色を変えるような決定的な一発さ、それが欲しいのは確かだ、でもそのためにはどうすればいいのかが分からない、シーツはいくら陽に当ててもじめついている感じがする、何度も寝返りを打つ、スマートホンの小さな画面を見つめる、それが俺の世界だなんてなんてみみっちい話だろう、アクセスしなけりゃつかめない快楽ばかりが世界中に溢れている、マクドナルドのセットメニューみたいな夢しか見られ
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