願わくばそれが混ぜ物なしの原罪であらんことを/ホロウ・シカエルボク
めろというのか?鏡を覗き込むことがクールな行為とは思わない、いつだってそんな行為はただの自己満足だ、加速したらどこまで速くなるのか見極めてみることだ、スタイルはない、ということが言うならばスタイルということなのかもしれない、すでに知っていることを連ねるよりも、まだ知らないことを引き摺り出すことが重要なんだ、それは繰り返すごとに深くなる、どこにあるのかもわからないようなところから、長い長い意識の産道を蠢きながらやって来る、地獄がどこにあるか知ってるか?地球をまっすぐ掘り進んで突き抜けた先ぐらいにあるらしいぜ、それと同じようなものさ、概念には限界がないということだ、それを潜った先にあるものが、地獄なの
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