詩の日めくり 二〇一五年六月一日─三十一日/田中宏輔
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二〇一五年六月十九日 「前世の記憶」
人間はほとんどみな、原始時代からの前世の記憶を連綿と持ちつづけているものなのに、なかには、まれにまったく持たないで生まれてくる者もいるのだ。ぼくがそれで、ぼくには前世の記憶がいっさいないのだ。人間以前の記憶さえ持つ者もいるというのに。だから、ぼくは、こんなにも世渡りが下手なのだ。
二〇一五年六月二十日 「すてきな思い出が待ち構えている」
かなりのヨッパである。きみやさんに行く途中、阪急でかわいい男の子を見つけたと思ったら、知ってる子だった〜、笑。もう、この齢になったら、街ん中は、かつて好きだった子がいっぱいで、い
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