詩の日めくり 二〇一五年六月一日─三十一日/田中宏輔
い記憶だ。お酒、買いに行こうっと。あのおっちゃんとは、二度と会ってないけど、ぼくのこと、気に入っちゃったのだろうか。話しかければよかったかなあ〜。なんてことが、わりとある。電車のなかとか、街を歩いてたりしてたら。世のなかには、奇跡がごまんと落ちてるのだった。ただね、拾い損ねてるだけなのね。
二〇一五年六月十四日 「夢は叶う」
日知庵で、会社のえらいさんとしゃべっていて、そのひとが「プラスなことしゃべっててもマイナスなことしゃべると、口に±で「吐く」になる。プラスなことだけをしゃべってると口に+で「叶う」になるんやで」と言って、ふだん、酒癖悪いのに、いいこと言うじゃんって思った
[次のページ]
戻る 編 削 Point(18)