詩の日めくり 二〇一五年六月一日─三十一日/田中宏輔
て受ける印象や事物から得られる感覚などによって形成されるロゴス=形成原理)が引き起こした脳内の現象であることは、30代後半からの考察によってわかったのだが、いまは、それの分析を通して作品をつくっている。『詩の日めくり』も、そういった類の作品だろう。無意識のロゴスを最大限に利用しようと思っている。「先駆形」ほど過激ではないが(先駆形をつくっているときの精神状態はやばかったと思う。万能感がバリバリで、さまざまなものが、言葉が自動的に結びついていくさまを眺めているのは、自分の正気を疑うほどに、すさまじい感覚を引き起こすものだったのだ)それでも、『詩の日めくり』をつくっているときのこころのどこかは、ここ、
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