にごり水もみず/道草次郎
たそうしても一体何変わることあるだろう
さてどこへむかうのか
さてどこへむかおうとする、このうたよ
お前はなにを見失いなにを付け加えたか
このようなこともう二十年はしているのだ
このようなことはこの先も続くのか
ぼくの書くものは
ことごとく腐臭にみちている
そして、ことごとくゆるしを乞うている
こうしたものに始末を付けると
そのものはしぬはずだなあ
しかししんだところで何もどうにもならない
なんでか?
そんなことしらない
なにかになにかの意味があるなんて
いったいそんなこと本気で誰が思うというのか
ごめんなさい、
ぼくはやっぱり理性をかいていて
それにあまえ
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