詩の日めくり 二〇一五年五月一日─三十一日/田中宏輔
文字アキだった。丸山薫の詩に影響を受けて、『Pastiche』をつくったのだけれど、いまだに、だれも指摘してくれない。中也は好きではないが、買っておいた。この齢で(54歳である)中也はもう読めないと思うのだけれど。宮沢賢治は、齢をとっても読める詩人であると思う。じっさい、ブックオフでちら読みしていて、イマジネーションが浮かんだからである。西脇順三郎さんのは、何冊も読んだし、ぽるぷ出版の『西脇順三郎詩集』も持っているが、やはり、薄い紫色の脚注の文字がなつかしくて、買っておいた。あっ、唱歌のものがあったけれど、ぼくは学者じゃないからいらないやと思って買わなかったけれど、戦争中の唱歌とかあって、笑ってし
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