詩の日めくり 二〇一五年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
てしまった。戦争讃美の歌を西条八十なんかが書いてたんだね。めっちゃ幼稚な詩だった。あ、おもしろそうだから、買いに行こう。行ってきます。で、ブックオフ、ふたたび、『日本歌唱集』と『室生犀星』を買ってきた。犀星は、「こぼれたわらいなら、どこかに落ちているのだろう」とか、ああ、らりるれろ、らりるれろ」とかだったかな、すてきなフレーズを書いていて、そうだ、「ふるさとは遠くにありて思うもの」ってのも、犀星じゃなかったっけ。


二〇一五年五月二十九日 「そうしていまでは、もうタイトルも思い出せない。」


 きょうも朝から本棚の整理をしていた。ここ2日間で、ブックオフで60冊ばかり売って、200
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