詩の日めくり 二〇一五年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
の客って、坊主と金融関係者ばっかってイメージ。バブルだった。でも、お坊さんって、若いお坊さんばっかだったけど、見た目は、みんな体育会系。ぼくの好きなひとは、だいたい、相撲部、柔道体型だったけど。水商売って、人間の暗部を見るけど、ハチャメチャで楽しいとこもあった。ニューハーフは、はっきり2つにわかれる。えげつないやつと、めっちゃいいひとと。めっちゃいいひとのひとり、自殺しちゃったけど、よくしてもらったから、いい思い出がいっぱい。昼間からドレス着て日傘さして歩いてはったわ。オカマの友だちが居酒屋をするかもしれないから手伝ってと言われてる。かしこいひと相手にできるの、あっちゃんだけやからって、かしこいひ
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