詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
引用する詩句の候補その他 2」
この寒さでは、雪も白さに、ふるえていることだろう。
なんども語ってきたが
子どものころに、ぼくが、いちばんなりたかったのは、画家だった。
ぼくは、白い絵の具を、いちばんよく使っていた。
いつも、白い絵の具をたくさん、ほかの色を少し混ぜたものを
パレットにこしらえて描いていたのだけれど
中学の美術教師は、わかってくれていたが
高校の美術教師には、さんざん嫌味を言われて辟易とした。
絵をつづけていたら、いまよりもっとひどいことを言われるような気がする、笑。
小学校の6年生のときに、市の主催する絵画コンクールで賞を獲ったことが
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