詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
いけれど
感心してしまった、笑。
いろいろなことが見えてくるなあ。
いや、いろいろなことが、こう見させているのか……。
二〇一五年四月二十四日 「『Still Falls The Rain。』に引用する詩句の候補その他 1」
あまりに長いあいだ犠牲に耐えていると
心が石になることもある。
ああ、いつになれば気がすむのだ?
それを決めるのは天の仕事、私らの
仕事はつぎつぎと名前を呟(つぶや)くこと。
(イェイツ『一九一六年復活祭』高松雄一訳)
波が浜辺のさざれ石めがけて打ちよせる
(シェイクスピア『波が浜辺に打ちよせるように』平井正穂訳)
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