詩的認識ロンのために2/ひだかたけし
 
  *
 
焦点を合わそうとすると
それはするりと逃れる
焦点を外すと
それはにゅっと姿を現す

言い知れぬ予感
異様な雰囲気

永遠の兆候は在るだろうか?
永遠の刻印は響くだろうか?

普く現象する本質、内在する外部……

焦点を合わそうとすると
それはするりと逃れる
焦点を外すと
それはにゅっと姿を現す

言い知れぬ予感
異様な雰囲気

現実に分け入り
本質を掴み取る
、、、
現実に分け入り
本質を掴み取る

現に隠され舞い踊る
黄金の蝶の、普きその輝きを

  **

連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端
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