無限への疾走/道草次郎
 
残酷で変質的な神 その冷酷なプログラムの蒸発 さあ銀河系の分電盤はすぐそこにある さあ錐揉みしながら直進しろ ここではそうだ 方位磁石は螺旋階段だ 行ったり来たりする心臓神経症のロボットは皆打ち砕け

何が視えるか?大理石で出来た宇宙服 化石化した時系列交差点 吊るされた冥王代 今は無き純粋ベクトル宇宙の粘性生物 成程じつにシャットダウンの刻は到来したわけだ

褐色の男らが灰色の地平に無数立ち おおっここは何処だ おおっここは地獄なのかと叫んでいる いったいどの位相のどのコロニー周辺なのか そういう事なんだろう神!

光もどうやら随分遅滞を孕みはじめた
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