詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
やだよ」とか「だめ」とか返事したことを憶えてる。それから何年もしてたら、「いいよ」って言えるだろうけれど、笑。ふたりで歩いてたり、飲み屋のあるエレベーターに乗ってたら、若い男女のカップルとかにジロジロ見られたけど、それももう30年くらいまえの話。なんか、一挙に、思い出しちゃった。
二〇一五年三月五日 「ちょびっと」
きょうも、ひたすら屁をこいた。違う、せいいっぱい生きた。遊んだ。楽しんだ。日知庵で飲んでてかわいい男の子もいたし、いっしょにしゃべってたし、飲んでたし、笑。齢をとって、若いときには味わえなかった楽しみ方をしてる。恋はちょびっとになってしもたけど、ちょびっとがええの
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