詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
う。」と答えた。祖師は言った。「そうではない、おまえに残忍性があるからだ。」と。
(岡倉覚三『茶の本』第三章、村岡 博訳)
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ヴァレリーの「ウサギが云々」とともに引用。
すべてが出合いだとするぼくの考え方について、出合いを受け取るときの心構えについて言及するよい例だと思われる。忘れず引用すること。
〇
苦労せずにすぐれたものを手にすることはできない。
(イェイツ『アダムの呪い』高松雄一訳)
努力を伴わない望みは愚かしい
(エズラ・パウンド『詩篇』第五十三篇、新倉俊一訳)
誤りはすべて なにもしないことにある
(エズラ・パウンド『
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