詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
いる。
笑。
だれひとり入れない天国。
訪れる顔は
空白だ。
女給の鳥たちの 死んだ声が描く1本の直線、
そこで天国がはじまり、そこで天国が終わるのだ。
線上の天国。
笑。
あるいは
線状の天国
二〇一五年三月十六日 「家族烏龍茶」
器用なぐらいに不幸なひと。
真冬に熱中症にかかるようなものね。
もう鯉は市内わ。
もーっこりは市内わ。
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南海キャンディーズの山里にそっくりな子だった。
竹田駅のホームで
突っ立って
いや
チンポコおっ立てて
あそこんとこ
ふくらませてて
痛っ。
かっぱえ
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