詩の日めくり 二〇一五年三月一日─三十一日/田中宏輔
めん
ふたりで並んで歩きませんか?
二〇一五年三月十二日 「ちょこっと詩論」
ちょこっと痛いのが好き。言葉もそういうところあってね。詩人なんて、言葉責めを自分にしているようなものなんじゃないかなあ。言葉で解放されるのは、言葉自体であって、詩人は苦しめられるだけちゃうかなあ。それが、ほんものの詩人であって、ほんものの詩を書いてたらね。そんな気がする。詩や詩の才能は、ちっとも詩人を幸せにすることなんかないんじゃないかなあ。と思った。詩を書いて幸せな時期は過ぎました。
二〇一五年三月十三日 「道が道に迷う」
とてもまじめな樹があって
きちんと両親を生やす
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