落穂/道草次郎
 
ンか、などと、しかしそんなのは相も変わらず無視で、そんなサナカ、脳は働いているようで、今日は一日ずっとダラダラしてしまったことへの言い訳の山、ふと兆す希死念慮とそれへの罪悪感、来ない連絡、果たされない約束、見えない未来、使い古された焦慮、性への縋り、下腹部の不快感、上層では、それでも腐敗していない意識もある、サクヤ久々に読めた中編小説、再読たがエリスン『死の鳥』のいくつかの印象、それはヨブ記への返答であり、クラークへのオマージュ、ニーチェ…スラデック、勿論マーク・トウェインの影響…新奇なものイコール既製品のリサイクル、エリスンの捌きは幻惑的だが弁えているがゆえに、異質感はあまり感じられず…、相変わ
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