落穂/道草次郎
 
は春
春も秋
寝たければねるだけなのです

人事は
風のとぐろの思う儘
とかく暖房の
快さのみが染み入ります

波紋でしか
言えないことをこうして云うことにも
波紋のやわらの皺は
そぞろ寄り
かつ
砕けます

まざまざと
それが見えます
なににか
目に有らざるもの



「二位」

金河系は
銀河系よりうえだ
銅河系は
銀河系よりしただ
金河系のまぶしさも
銅河系の雑草魂も
どこかよそよそしく感じられる
我々は
百億年以上も二位に甘んじている
ダイヤモンド系というのも別にあると
ソコハカトナク
感じながら


「不安
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