詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
ゃくちゃしんどかった。
納豆のねばりで
つるっとすべって
頭からお茶をかぶってしまった。
そういえば
フトシくんは
ぼくが彼のマンションに遊びに行った夜に
「あっちゃんのお尻の穴が見たい。」と言った。
ぼくははずかしくて、ダメだよと言って断ったのだけれど
あれは羞恥プレイやったんやろか。
「肛門見せてほしい。」
だったかもしれない。
どっちだったかなあ。
「肛門見せてほしい。」
ううううん。
「お尻の穴が見たい」というのは
ぼくの記憶の翻訳かな。
ぼくが20代の半ばころの思い出だから
記憶が、少しあいまいだ。
めんどくさい
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