詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
慰めてるのさ。
痛々しいだろ?
生まれつきの才能なんだと思う。
でも、なんで、ぼくが冷蔵庫に入らなければならなかったのか。
どう考えても、わからない。
ああ、ねばねばも気持ちわるい。
飲み込んだ納豆も気持ち悪い。
こんなところにずっといたいっていう連中の気持ちがわからない。
でも、どうして缶詰まで、ぼくは冷蔵庫のなかにいれているんだろう?
お茶のペットボトルの栓をはずすのは、むずかしかった。
めっちゃ力がいった。
しかも飲むために
ぼくも、ふたのところに飛び降りて
ペットボトルを傾けなくちゃいけなかったのだ。
めんどくさかったし
めちゃく
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