詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
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高校生の生徒たちに配ったら
ポイポイ
ゴミ箱に捨てられた。
冷蔵庫のなかだから
食べるものは、いっぱいあった。
飲むものも入れておいてよかった。
ただ、明かりがついてなかったので
ぜんぶ手探りだったのだった。
立ち上がると
ケチャップのうえに倒れこんでしまって
トマトケチャップがギャッと叫び声をあげた。
ぼくは全身、ケチャップまみれになってしまった。
そのケチャップをなめながら
納豆のパックをあけて
納豆を一粒とった。
にゅちょっとねばって
ケチャップと納豆のねばりで
すごいことになった。
口を大き
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