詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
 

そういえば
エイジくんのはいてたのもゴアテックス。
その子は
髪を金髪に染めた
ロン毛やったけど。
エイジくんは
短髪
バチムチね、笑。

ガチムチ。
「弟さん、おれとおない齢や。」
そうやったね。
ヒロくんの写真見て
エイジくんが笑いながら
「こんな弟が欲しいなあ。」
もうひとりのエイジくんの記憶もよみがえる。
っていうか
前恋人、笑。
合鍵を持っているから
(いまだにね。)
勝手に部屋に入って
内部調査。
メールも勝手に見るし
でも、自分の携帯はぜったい見せない。
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