詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
る。
いつも不機嫌そうな顔をして
ぼくの部屋の玄関のチャイムを鳴らして
ぼくがドアを開けたら
勝手にあがるバカ。
あ
そういえば
エイジくん
ぼくが玄関を開けようとしたら
しょっちゅう
ドアを身体で押さえて
あけさせようとしなかった。
バカ。
バカ。
バカ。
みんな、なんちゅうバカやったの?
ふう
落ち着いた。
友だちの悪口を書くと
けっこう気持ちいいものだね。
もしかして
もしかしなくても
ぼくがいちばん
いやなヤツやね、笑。
二〇一五年一月二十八日 「ひざまずくホッチキス」
ひざま
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