詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
彦訳)
なんちゅうことざましょ。
二〇一五年一月二十日 「真意」
真意はつねに誤解を通して伝わる。
折り曲げた針金をまっすぐにしようとして、折り曲げ戻したもののように。
二〇一五年一月二十一日 「言語意識」
「言語自体が意識を持ちうるか」という点について、文学的な文脈や、比喩的に、ではなく、きちんと科学的に追及されるということが、いままでに一度でもなされたのだろうか。可能なら、追及してみたい。もしも、科学的に追及できないものなのだとしたら、科学的に追及できないということを証明したい。人間が言葉に意味を与えたのだ。その言葉が人間に意味を与えるのだ。言葉が
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