詩の日めくり 二〇一五年一月一日─三十一日/田中宏輔
むふむふむ〜
あなたの足が、洗面台のうえに、床のうえに、台所のシンクタンクのなかに、ベッドのうえに、テーブルのうえに同時に置いてある風景。
疑問を削除する花粉。
新たな視力を得ること。
理論的に言うと、スイカは電磁波ではなく、球形である。
犬や猿やない 見たらわかるし 見たらわかるし
自分自身をたずさえて、自分自身のなかを潜らなければならない。
人間は自分の皮膚の外で生きている。
人間は、ただ自分の皮膚の外でのみ生きているということを知ること。
ロゴスが自らロゴスの圏外に足を踏み外すことがあるのかしら? と、ふと考えた。
二〇一五年一月十六日 「霊」
電
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