世界からもしも3つ消えたなら(短編小説)/月夜乃海花
「はあ、知らないですね。」
「そんなまさか!ここってT市のO区の__。」
「それってN県じゃないですか?ここ、M県ですよ。」
「えっ。けん?人間世界って、けんがあるんですか?」
「そうなんですよ。では、寝ますね。」
「ダメです!起きてください!僕は急がないといけないんです!」
突然、生物は部屋の中を走り出した。ガシャンガシャンと家具が揺れる音がする。
「まずは落ち着きましょうか。息を吸って。」
「すぅー。」
呼吸器官はなんと耳にあったようで耳の近くの皮膚がヒクヒクと動いている。なんなんだこの生物は。
「吐いて。」
「ふぅー!」
謎の生物が息を噴いた途端、私の掛け布団は壁へと
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