詩の日めくり 二〇一四年十二月一日─三十一日/田中宏輔
ここには中村さんが
ここには山田さんが
ここには武村さんが
生えてくるのね。
と思ったことがありました。
ずいぶんむかし
ブログか
詩に書いたことがありましたが
あれは
貸し畑っていうのでしょうか。
なんていうのか忘れましたけれど。
名札がたくさん並んでいるのは
不気味で、よろしかったです。
ことに夕暮れなんかに
その畑の前を通りますと。
二〇一四年十二月二十七日 「業」
歌人の林 和清ちゃんとの会話。
「こんど生まれ変わるとしたら
どんな人間になりたいって思う?」
「う〜ん。
高校時代にすっごく好きなヤツがいたの
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