詩の日めくり 二〇一四年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
なんだ。さすが京大生、よく知ってるね。」と言って、ぼくも感心したのだった。一途なのに、途中の途ってねえ。ぼくには、おもしろかった。

二〇一四年十二月二十六日 「死体が立ち並んだ畑」

20年近く前ですが
甥の面倒を見ているときに
甥が親から買ってもらっていた
絵をつくって動かすことができるおもちゃで
草原に木を生やしたりして背景をつくり
草原に、たくさんの手が生えるような光景を
つくってやって
その手が、ゆらゆらと動くようにしてやった記憶があります。
パソコンで描く絵の先駆的な
おもちゃだったわけですが
それが思い出されたのです。
手が生えてくると
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