詩の日めくり 二〇一四年十二月一日─三十一日/田中宏輔
たぶん、ぼくたちひとりひとりは、違った宇宙なんじゃないかな。だから、ぼくがぼくの地球上で空気より重いものを放り投げてたら、ぼくの宇宙では下に落ちるけれど、ほかのひとの宇宙では、地球上で空気よりも重いものを放り投げても、宙に浮いて空にまで上がってしまったりすることもあるんじゃないかな。違った宇宙だから、違った力が作用したりするんだろうね。そうだね。ぼくたちは、ひとりひとりが、きっと違った宇宙なんだよ。そんな気がする。
二〇一四年十二月十五日 「お出かけ」
これが光。これからお出かけ。少し雨。これが光。ぼくのなかに灯る。少し雨。
二〇一四年十二月十六日 「100円オババと、河
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