詩の日めくり 二〇一四年十二月一日─三十一日/田中宏輔
ている。意味がわからないのに、生きている。意味がわからないようにして、生きている。このどれでもあるというのは、生きていることに意味がないからであろう。それとも、このどれでもなくって、意味があって、生きているのかもしれない。でも、その意味がわからない。しかし、意味がわからなければ、自分で意味をつくればいいわけで、それなら、いくらでも意味を見いだせる。見いだした意味が、自分の人生に意味をつくりだす。でも、とりあえず生きてみることかな。つべこべ言わずにさ。齢をとって容色は衰え身体も大丈夫でないところが出てくるのだけれど、とりあえず生きつづけることかな。意味よりは、まずは生きていくことの使命のようなものを
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