破断された時間/道草次郎
 
は君のかんがえをかんがえ、生活におわれているし、君の時間は少ないし、薄汚れた思想は慎重に取り除く本能にどんどん長けてきた。当たり前さ。君は君を越えていきるしかなく、ぼくはまだぼくにとどまっているんだな、とおもうのだ。

この場合、一筋の光は可能か。コードを解すことをぼくはするのか。コードをほぐすとはなにか。君はつまらないプライドで人生を台無しにするなって。それから、あなたこそカウンセリングを受けるべきだと。ぼくは答えた。そうだろうとも。なにもかもそうだろうとも。そうしたことは、もう何億年も前から決まっていた、と。君は唾をはく。当たり前だ。君の唾は、市民として適切。しかも、人間としても、妥当。た
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