女王の結婚/チアーヌ
は親戚間の争いを避ける意味で、国王の地位は親戚間での取り決めにより、代々各家から養子を取って繋いでいくことになっているのです。そのために、王位を継ぐものは子供を作ってはならないという決まりがあるのでした。
商人はそのことに納得がいかないようでした。商人には野望が見え隠れしていました。商人は、女王様に興味があるわけではなく、立身出世に興味があるようなのでした。
その話をした日から、商人は余計に避妊をしなくなりました。できてしまえばこっちのもの、という意識があるようなのでした。女王様はさすがに不安を感じるようになりました。女王様は腐っても女王様なのです。国民に不安を抱かせるようなことはできないし、
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