女王の結婚/チアーヌ
きれいになられましたね」
女王様は家臣たちに口々に言われるようになり、最初はお世辞だと思っていたのですが、鏡で自分を見ると、もしかしたらお世辞ばかりではないような気がしてきました。
女王様はきれいなドレスを着るようになり、ひがみっぽかった性格も少しずつ明るくなってきました。
コウのことを愛してるとは思いませんでしたが、二人での生活は、非常に穏かで、幸せなものでした。
女王様は、お城にコウの息子を引き取り、一緒に暮らすことにしました。コウの息子は勉強がよくできるので、学者への道を進ませようと女王様は考えたりもしました。
女王様は、自分には男性を見る目が無かったのだと、やっと理解すること
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