人間アレルギー(短編小説バージョン)/月夜乃海花
や人を見ることさえも。もはや、元から重要視していなかった自分の命がはっきりと、もうどうでも良いと感情に別れを告げて行った。
数日後、PCを弄っていると友人から連絡が来た。
「この前は言いすぎた、本当にごめん。でも、お前が心配だから会いたい。病院の名前を教えてくれないか、何とかするから。」
「どうして?」
「どうしてって?」
「何で私がそこまで心配なの?別にもう良いじゃん。私は社会に適応できなかったんだもの。気にしてないよ。個性だもん。そう思うことにした。」
「病院の名前教えろ」
「嫌」
「俺のこと、そんなに信じられないか?」
友人は唯一の友達だと言ったが、それは昔の私を知っている
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