人間アレルギー(短編小説バージョン)/月夜乃海花
開くとか何も考えたことないよ。人間に興味ないもん。」
「そこだよ。本当に人間に興味ないのか?本当は寂しいのに誤魔化してるとかは?」
刺々しく友人の言葉が刺さる。
「わからない。もういいよ。連絡した私が悪かった。ごめんね。1人にして。」
メッセージを閉じた。
入院してから感情を持って本気で泣いたのはこの時が初めてだった。友人の言葉は図星だったのだ。本当は寂しがりの癖に人間が嫌い、人間が怖かった。ずっと昔から。親にお前なんか要らないと言われてから__。何時間と泣いていたら楽になったので眠ることにした。人生ってこんなに疲れるんだとやっと思えた。私には何もできない。仕事どころか、人と話すことや人
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